30秒でわかる結論
| 名称 | 略称は使わず正式名称で。「簿記2級」→「日商簿記検定試験2級」 |
| 順番 | 取得年月の古い順。免許 → 資格の順に並べる |
| 年月 | 合格証・免許証で確認した取得年月を記入(西暦・和暦は履歴書内で統一) |
| 勉強中 | 「◯◯ 取得に向けて学習中」と明記すれば記載可 |
| なし | 空欄にせず「特になし」と記入 |
資格欄の基本ルール
資格欄で見られているのは、資格そのものの数よりも「正確に書けているか」です。正式名称を調べずに略称で書いた履歴書は、それだけで確認作業を怠った印象を与えます。逆に言えば、以下の3点を守るだけで資格欄は十分に整います。
- 正式名称で書く:認定機関が定めている名称をそのまま使います
- 取得年月を書く:合格証書や免許証で確認します。記憶で書かないでください
- 免許 → 資格の順:運転免許などの「免許」を先に、検定などの「資格」を後に書きます
なお、長らく基準とされてきたJIS規格の履歴書様式例は、2020年(令和2年)7月に日本規格協会がJIS規格の解説から削除しています。現在は厚生労働省が作成した「厚生労働省履歴書様式例」がPDF・Excelで公開されており、資格欄は「免許・資格」として学歴・職歴欄と分けて設けられています。応募先から様式の指定がなければ、これを使うのが無難です。
間違えやすい資格の正式名称一覧
日常的に略称で呼んでいる資格ほど、正式名称が違います。よく書かれるものをまとめました。
| よくある書き方 | 履歴書に書く正式名称 |
|---|---|
| 普通自動車免許 | 普通自動車第一種運転免許(AT限定の場合は「(AT限定)」を付記) |
| 簿記2級 | 日商簿記検定試験2級 |
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 |
| TOEIC 750点 | TOEIC Listening & Reading Test 750点取得 |
| MOS | Microsoft Office Specialist(科目・バージョンまで記載) |
| 基本情報 | 基本情報技術者試験 合格 |
| ITパスポート | ITパスポート試験 合格 |
| 宅建 | 宅地建物取引士資格試験 合格(登録済みなら「宅地建物取引士」) |
| FP2級 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
| 秘書検定2級 | 秘書技能検定2級 |
| 危険物乙4 | 危険物取扱者 乙種第4類 |
| ヘルパー2級 | 介護職員初任者研修 修了(旧・訪問介護員養成研修2級課程) |
試験の名称は改称されることがあります。宅地建物取引士が2015年に「宅地建物取引主任者」から改称されたように、取得当時の名称と現在の名称が異なる場合は、現在の名称で書き、必要に応じて括弧で旧称を添えるのが分かりやすい書き方です。認定機関の公式サイトで現在の表記を確認してから記入してください。
合格と登録・免許の違い
士業系の資格では、試験に合格しただけの状態と、登録して名乗れる状態が区別されます。宅地建物取引士であれば、試験合格後に登録と交付を受けて初めて「宅地建物取引士」です。合格のみの場合は「宅地建物取引士資格試験 合格」と書きます。この区別を曖昧にすると、経歴の誇張と受け取られかねません。
書く順番のルール
順番は取得年月の古い順が基本です。学歴・職歴欄と同じく、時系列で並んでいるほうが読み手が追いやすいためです。
| 年月 | 免許・資格 |
|---|---|
| 2018年6月 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2020年2月 | 日商簿記検定試験2級 合格 |
| 2022年10月 | TOEIC Listening & Reading Test 780点取得 |
| 2024年4月 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 取得 |
末尾は「取得」「合格」「修了」を使い分けます。免許は「取得」、検定試験は「合格」、研修は「修了」です。TOEICのようにスコアで示すものは「◯点取得」と書きます。
応募職種に直結する資格を目立たせたい場合、その資格だけ先頭に持ってくる書き方もあります。ただし年月が前後して見えるため、資格数が5件以上あるときに限って検討する程度でよいでしょう。数が多い場合は関連性の低いものを省き、応募先に関係するものを4〜5件に絞るほうが読みやすくなります。
勉強中・取得予定の資格の書き方
まだ合格していない資格も、状態を明記すれば書けます。
2026年11月 日商簿記検定試験2級 取得に向けて学習中(2026年11月受験予定)
ポイントは、合格したと誤読される書き方をしないことです。「勉強中」「学習中」「受験予定」のいずれかを必ず添えてください。受験日が未定であれば年月欄は空けるか「現在」と書きます。
職種に直結する資格を勉強中である事実は、実務経験が足りない分を補う材料になります。特に未経験職種へ応募する場合、志望度を示す数少ない客観的な材料なので、書ける状態にしておく価値があります。
資格がない場合の書き方
該当する資格がない場合、資格欄は空欄にせず「特になし」と記入します。空欄のままだと、書き忘れなのか該当なしなのか判別できないためです。
運転免許だけしかない場合も、それを書けば十分です。事務職や営業職では普通自動車免許が実質的な応募要件になっていることもあり、決して無意味な記載ではありません。
資格が少ないことを気にするより、職務経歴書側で実務経験を具体的に書くほうが効果があります。資格は業務遂行能力の一部を示す材料にすぎず、多くの職種では実績のほうが重視されます。実績がないと感じるときの職務経歴書もあわせてご覧ください。
これから資格を取るなら、応募職種から逆算する
資格取得を検討する場合、闇雲に取っても評価にはつながりません。求人票の「歓迎条件」に挙がっている資格を確認し、そこに載っているものから選ぶのが最短です。宅地建物取引士や社会保険労務士のように、資格の有無が応募要件そのものになる職種では、取得が転職の前提条件になります。
資格欄でやりがちな失敗
- 略称で書く:「簿記2級」「英検2級」など。正式名称に直します
- 取得年月が不正確:合格発表日と証書の日付が異なることがあります。証書で確認を
- 西暦と和暦の混在:履歴書全体でどちらかに統一します
- 失効した資格を現行として書く:更新制の資格は有効期限を確認します
- 関係の薄い資格を並べすぎる:応募職種と無関係な検定が並ぶと、志望の焦点がぼやけます
- 思想・信条が推測される記載:厚生労働省は公正な採用選考の観点から、本人の適性・能力に関係のない事項を採用の判断材料にしないよう求めています。特定の団体との関わりが推測される資格の記載は控えるのが無難です
まとめ
- 正式名称・取得年月・順番の3点を守れば資格欄は整う
- 免許 → 資格の順、年月は古い順が基本
- 「取得」「合格」「修了」を使い分ける
- 勉強中の資格は状態を明記すれば書ける
- 該当なしのときは空欄にせず「特になし」
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よくある質問
履歴書の資格欄は何順で書きますか?
取得年月の古い順に書くのが基本です。運転免許などの「免許」を先に、その後に「資格」を続けます。応募職種に直結する資格がある場合は、それを目立たせるために先に書く方法もありますが、その場合も年月の記載は正確に保ってください。
普通自動車免許の正式名称は何ですか?
「普通自動車第一種運転免許」です。AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と付記します。履歴書では略称ではなく正式名称で書くのが原則です。
資格が何もない場合、資格欄はどう書きますか?
空欄にせず「特になし」と記入します。空欄のままだと書き忘れと区別がつかないためです。勉強中の資格があれば「◯◯検定◯級 取得に向けて学習中(2026年11月受験予定)」のように書くと、意欲を示せます。
勉強中・取得予定の資格は書いていいですか?
書けますが、合格していないものを合格したように書くのは避けてください。「学習中」「受験予定」と明記すれば問題ありません。受験日が決まっている場合は年月を添えると具体性が出ます。
履歴書の資格欄に書かないほうがいい資格はありますか?
応募職種と関係が薄く、かつ級位の低い検定(例:英検4級など)は、かえって基準の低さが目立つことがあります。また思想・信条や特定の団体との関わりが推測される資格は、公正な採用選考の観点からも記載を控えるのが無難です。