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履歴書・職務経歴書 7分で読める

転職回数が多い人の職務経歴書|何枚に収めるか・古い職歴のまとめ方・使い回しの可否

職歴が多くて職務経歴書が長くなる、2回目・3回目の転職で何を削ればいいか分からない——という方向けに、枚数の目安、編年式とキャリア式の使い分け、古い職歴の圧縮方法、使い回してよい範囲を整理しました。転職6社のケースの記入例つきです。

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30秒でわかる結論

枚数はA4で1〜2枚。社数が増えても枚数を増やさず、古い職歴を1行に圧縮して配分を変えます。

削るのは「業務内容の詳細」だけ。会社名と在籍期間は全社分そのまま残します。

使い回してよいのは事実部分のみ。冒頭の職務要約と自己PRは、応募先ごとに書き換えます。

枚数の目安は1〜2枚。社数が増えても増やさない

職務経歴書に法定の様式はありませんが、実務上はA4で1〜2枚が目安とされています。転職回数が多いと「社数が多いのだから長くなって当然」と考えがちですが、枚数を増やすと逆効果になります。書類選考は一件あたり短時間で判断されることが多く、3枚を超えると全体に目を通してもらえない可能性が上がるためです。

とるべき方針は「枚数を増やす」ではなく「紙面の配分を変える」です。採用担当者が判断材料にするのは直近の経験なので、紙面の大半を直近2社に割き、古い職歴は行数を切り詰めます。10社を超えていても、この配分で2枚に収まります。

形式の選び方:逆編年式かキャリア式か

職務経歴書の書き方には大きく3つの形式があります。転職回数が多い場合、どれを選ぶかで印象がかなり変わります。

形式 並べ方 向いているケース
編年式 古い職歴から時系列で 在籍社数が少なく、一社が長い場合
逆編年式 直近の職歴から遡る 職種が一貫していて、積み上げを見せたい場合
キャリア式 会社ではなく職務内容ごとにまとめる 業界や職種がばらついている場合。社数の多さが前面に出にくい

職種が一貫しているなら逆編年式が有利です。同じ職種で社を移っていること自体が、その分野の経験の長さとして読めるからです。

一方、業界も職種もばらついている場合はキャリア式が効きます。「営業として」「マーケティング担当として」のように職務単位でまとめるため、在籍社数が構成の前面に出ません。ただし時系列が追いにくいという弱点があるので、末尾に在籍企業の一覧(会社名・期間・雇用形態のみ)を必ず添えてください。これがないと、採用担当者は履歴書と突き合わせながら読む必要が生じ、心証を損ねます。

古い職歴を圧縮する3段構成

全職歴を載せたまま2枚に収める具体的な手順です。

  1. 直近2社:会社概要(事業内容・従業員数)、担当業務、実績を箇条書きで3〜5行。応募先で再現できる経験をここに集める
  2. 中間期:会社名・在籍期間・職種・主な担当業務を1〜2行で
  3. 最初期:会社名・在籍期間・職種のみを1行で

ここで削るのは業務内容の詳細だけです。会社名と在籍期間はすべて残します。これを省くと、履歴書との不一致が生じたり、経歴詐称として扱われたりするリスクがあります。判例上も、最終学歴や職歴といった重要な経歴の虚偽申告は懲戒解雇の理由になり得るとされています(炭研精工事件・最高裁平成3年9月19日判決)。詳しくは履歴書の職歴が多い場合の書き方で解説しています。

記入例:6社経験・キャリア式の骨格

職務経歴書(抜粋)

■ 職務要約

法人向け営業として通算11年、うち直近5年はSaaS業界で新規開拓と既存深耕を担当。業界を横断して一貫して無形商材の法人営業に従事し、直近では単月目標の達成に加えて後輩3名の育成を担当しています。

■ 活かせる経験・スキル

・新規開拓(テレアポ/インサイドセールス連携)
・既存顧客の契約更新、アップセル提案
・SFA(Salesforce)による案件管理と週次報告

■ 職務経歴(職務内容別)

【SaaSの法人営業】株式会社◯◯(2021年4月〜現在)

従業員数◯名、勤怠管理SaaSの提供。中堅企業向けの新規開拓を担当し、四半期ごとの目標を◯期連続で達成。
(実績や担当範囲を3〜5行)

【人材サービスの法人営業】△△株式会社(2018年5月〜2021年3月)/□□株式会社(2016年4月〜2018年4月)

採用支援サービスの提案営業。2社を通じて中小企業の採用課題のヒアリングから提案までを担当。

【小売・接客】◇◇株式会社ほか2社(2012年4月〜2016年3月)

店舗販売および店舗運営。接客と在庫管理に従事。

■ 在籍企業一覧

2012年4月〜2014年3月 ◇◇株式会社(正社員)
2014年4月〜2016年3月 ◎◎株式会社(正社員)
2016年4月〜2018年4月 □□株式会社(正社員)
2018年5月〜2021年3月 △△株式会社(正社員)
2021年4月〜現在    株式会社◯◯(正社員)

職務内容別にまとめることで、6社の経歴が3つのブロックに整理されています。末尾の在籍企業一覧が事実関係を担保しているため、情報を隠している印象になりません。

職務経歴書は使い回してよいのか

「職務経歴書 使い回し」で調べる方が多いのは、応募先ごとにゼロから書き直す時間がないためだと思います。結論としては、使い回してよい部分と、必ず書き換えるべき部分があります

項目 使い回し 理由
職歴(会社名・期間・業務内容) 事実であり、応募先によって変わらない
職務要約(冒頭3〜4行) 要修正 最初に読まれる部分。応募先が求める経験を先頭に持ってくる
活かせる経験・スキルの並び順 要修正 求人票で挙げられている要件の順に並べ替える
自己PR 要修正 前職の文脈のままだと志望度が低いと受け取られる

実務的には、土台となる完成版を1つ作り、応募のたびに冒頭の要約とスキルの並び順だけを差し替える運用が現実的です。所要時間は1社あたり15分程度に収まります。

注意点として、ファイル内に他社名が残っていないかを必ず確認してください。志望動機の使い回しで起きやすい事故については志望動機の使い回しで扱っています。

面接では回数より「次で何をするか」を聞かれる

書類が通ると、面接で転職理由を問われます。ここで過去の説明に時間を使いすぎるのは得策ではありません。企業が知りたいのは、過去の事情そのものではなく「同じ理由でまた辞めないか」だからです。

説明は次の順で組み立てると簡潔になります。

  • 事実:いつ・何が理由で移ったかを一文で。会社批判や待遇の不満は詳述しない
  • 共通項:複数の転職を通じて一貫して続けてきた職種・領域を示す
  • 接続:応募先で何を担いたいか、なぜここで腰を据えられるかを述べる

短期離職が続いた時期がある場合も、そこを隠すより先に触れてしまい、現在は状況が変わっていることを事実で示すほうが、質疑が長引きません。

書類が通らないときの見直し順

職務経歴書を整えても通過率が上がらない場合、原因は書式ではなく応募先の選び方にあることが多くあります。同じ経歴でも、中途採用の頻度が高い業界と、定着年数を重視する業界では評価が反転します。

自分では「多い」と思っている転職回数が、応募先の市場では標準的ということもあります。第三者に経歴を見てもらい、どの求人層なら通るのかを把握してから応募先を選び直すほうが、書類を何度書き直すより効果が出ます。

まとめ

  • 枚数はA4で1〜2枚。社数が増えても増やさず、紙面の配分を変える
  • 削るのは業務内容の詳細のみ。会社名と在籍期間は全社分残す
  • 職種が一貫していれば逆編年式、ばらついていればキャリア式+在籍企業一覧
  • 使い回してよいのは事実部分。職務要約・スキルの並び・自己PRは応募先ごとに調整
  • 通らないときは書式ではなく応募先の選び方を見直す
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よくある質問

職務経歴書は何枚に収めるべきですか?

A4で1〜2枚が目安です。転職回数が多い場合も2枚に収まるよう、古い職歴を圧縮します。3枚を超えると全体を読んでもらえない可能性が高まるため、枚数を増やすより、直近の職歴に紙面を配分するほうが有効です。

職務経歴書に全ての職歴を書く必要がありますか?

会社名と在籍期間はすべて記載します。省略してよいのは業務内容の詳細です。古い職歴は「会社名・在籍期間・職種」の1行にまとめ、直近2社に詳細を寄せる構成にすると、全職歴を載せたまま2枚に収まります。

職務経歴書は使い回してもいいですか?

職歴の事実部分は共通で問題ありませんが、冒頭の職務要約と自己PR、活かせるスキルの並び順は応募先ごとに調整すべきです。ここが前職の色のまま残っていると、志望度が低いと受け取られます。応募先の求人票にある表現に合わせて語彙を寄せるだけでも印象が変わります。

転職回数が多い場合、どの形式で書くのがよいですか?

職種が一貫している場合は、経験の積み上げが見える逆編年式が適しています。職種や業界がばらついている場合は、職務内容ごとにまとめるキャリア式にすると、在籍社数の多さが前面に出にくくなります。ただしキャリア式は時系列が追いにくいため、末尾に在籍企業の一覧を添えるのが実務的です。

短期間で辞めた職歴は書かないほうがいいですか?

雇用契約を結んで働いた勤務先は記載します。伏せた場合、雇用保険や社会保険の手続きで判明することがあり、経歴詐称として扱われるリスクがあります。在籍期間はそのまま書き、退職理由は面接で簡潔に説明する形にしてください。

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